SDGsってなに?
「持続可能な開発目標」の略称で、すべての人々が豊かで平和に暮らし続けられる社会を目指した国際社会共通の目標です。2015年国連サミットにおいて掲げられ、2030年までに達成することを目指しています。達成には各国政府だけでなく、地方自治体や企業、そして私たち一人ひとりがどのように行動するかに委ねられています。
SDGsには17の目標があります。これは世界中の国が共通して取り組まなければいけない社会、経済、環境の課題を解決するためのものです。たとえば、目標5:「ジェンダー平等を実現しよう」、目標7:「働きがいも経済成長も」、目標13:「気候変動に具体的な対策を」といったことが掲げられています。
董仙会のSDGs
私たちの暮らす能登地域は、 日本のなかでもとりわけ少子高齢化が進んでいると言われています。
高齢化が進んでいるからこそ、医療・介護・生活などの身近なサービスが充実し、1人ひとりがいつまでも自分らしく暮らせる持続可能な社会として、日本だけでなく世界からも注目を集めています。
生まれる前から最期まで、医療・介護・福祉・健康・生活を支援し、いつまでも住み続けることができる街を創るため、「誰一人取り残さない恵寿式地域包括ヘルスケアサービス」として、 20年以上前からさまざまな取り組みを行っています。
けいじゅの取り組み 「 3つのI 」
「誰一人取り残さない恵寿式地域包括ヘルスケアサービス」は“3つのI”で構成されています。
「Integration」「Innovation」「Inspiration」の“3つのI”で持続可能な社会づくりに取り組んでいます。
恵寿式地域包括ケアサービス
ワンストップで様々なサービスを提供
あらゆる人々に健康的な生活を提供するために、制度の垣根を越えたシステムの構築やインフラの整備を進め、持続可能な街づくりを目指しています。すべての病院・施設で情報共有を可能にする「医療介護統合型電子カルテ」や、医療と介護のコールセンター「けいじゅサービスセンター」を中心としたワンストップでのサービス提供など、日本だけでなく世界的にも注目を集めています。
けいじゅデリカサプライセンター
食の品質を均一に
当法人の病院・施設の食事を一括して作っています。一か所でまとめて調理するため、食品ロスを最小限にして労働生産性も高めています。ゆとりのある調理計画によりすべての施設で4日分の食事が備蓄されています。突然の災害時にも備蓄があるので安心です。
災害時の井水利用
地域全体で災害対策
恵寿総合病院の井水を、災害時には飲料水として利用できるよう機器の整備を行いました。この設備を利用することで、災害時に地域住民の方に飲料水を提供することができます。地域の防災訓練では、実際の設備を使って飲料水の試飲をしていただきました。 ※保健所の水質検査(飲料用)に合格
恵寿総合病院 ユニバーサル外来
すべての人にやさしい外来
どの科でも使える共通仕様の診察室を複数用意し、医師は仮想化された電子カルテを用いて診察を行います。各科ごとに受付や待合室を設ける必要がないため、移動の負担が軽減されます。ユニバーサルデザインとIT技術で、すべてのひとにやさしい外来を実現しました。
AI問診
問診時間、待ち時間の短縮化
AI(人工知能)が患者さんに合わせた最適で正確な問診を行うため、問診時間が平均で6分短縮されました。ご自宅から事前に問診ができる「来院前AI問診」の導入によりさらなる待ち時間の短縮を図っています。
iPhone520台導入
電子カルテとナースコールのモバイル化
iPhone導入による業務改革を実施し、電子カルテ・ナースコール・内線電話が1台で使用できるようになりました。また、職種間チャットを導入し、多職種での連携が強化され、業務効率化につながっています。
SPD(Supply Processing Distribution)
本来業務に専念できる環境を
医療に必要な物品(注射器や手袋など)をバーコードで自動管理する仕組みを日本で最初に導入しました。従来、物品管理は看護師が行っていましたが、自動化により患者さんのケアに専念する時間が増えました。
楽のり君
誰でも安心して暮らせる街へ
会員制の無料送迎サービスです。事前に電話予約をいただくと患者さんのご自宅から病院まで送迎をします。自宅からバス停までが遠い方や運転免許を返納された方も、病院に継続して通うことができる環境を実現しています。
ユマニチュード
優しさを伝えるケア
ユマニチュードは、フランスで生まれたケアの技法です。「見る」「話す」「触れる」「立つ」を4つの柱とし、ケアを一つの物語のように一連の手順で完成させる「ケアの5つのステップ」で構成されており、相手を大切に思っていることを伝えながらケアを行います。
ユマニチュードについて学ぶための講演会や体験会、インストラクターによる実践研修を実施し、けいじゅヘルスケアシステム全体でユマニチュードを推進しています。
教育制度
就学資金制度
学生や職員に資金を提供する制度を設け、医療・介護職を目指す人をサポートしています。過去3年間で約60人を支援しています。
職員のキャリア支援
「キャリアデザインプロジェクト」では、オリジナルのeラーニングによる学習支援や専門資格取得のサポートで職員1人ひとりが目標を達成し、なりたい自分になれるよう支援しています。
雇用
女性が活躍する職場
病院・施設を問わず、女性が活躍できる環境・サポート体制が充実しています。管理職における女性の割合は70%以上となっています。
能登地域での雇用創出
けいじゅヘルスケアシステム全体で1,300人、関連するパートナー企業も含めると2,000人が働いています。外国人と日本人の区別なく同様の待遇で採用したり、障がい者・高齢者の採用も積極的に行うなど、能登の経済成長の一助になっています。
「董仙会で幸せになる」を実現するために
SDGsは、これからの未来をよりよいものにするために全員で目指していく目標です。
今後もSDGs達成を目指して新しい取り組みに挑戦し、ご利用者や地域の方々と共に職員も幸せに暮らせる社会の実現を目指していきます。